著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任。薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

ビタミンとうまく付き合っていくために知っておくべきポイント

公開日: 更新日:

 一方、脂溶性ビタミンは油に溶けるビタミンです。これらのビタミンも体内に吸収され効果を発揮しますが、水溶性ビタミンと大きく異なる点があります。体内に蓄積される可能性がある点です。脂溶性ビタミンは油に溶けるので、体内の脂肪組織にも溶け込み蓄積されます。そのため、過剰摂取した際には中毒症状を起こす場合があり、これは水溶性ビタミンにはない特徴です。疾患の治療のためのクスリとして脂溶性ビタミンを服用している場合は別として、サプリメントとして脂溶性ビタミンを摂取する場合はこういった点に少し注意が必要となります。

 市販されているビタミンのサプリメントの中には、水溶性ビタミンだけでなく脂溶性ビタミンも含まれているものがあります。また、複数のサプリメントを摂取すると、ビタミンが重複する可能性もあります。もし脂溶性ビタミンが重複していたりすると、当然、中毒のリスクもあるので、ビタミンのサプリメントを選ぶ際には効果だけでなく中身にも注意するようにしましょう。

 なお、普通に食事をしていれば、体の脂肪内にある程度脂溶性ビタミンが貯蓄されているので、欠乏することはあまりありません。もちろん、体にとって有益な場合もありますが、基本的に脂溶性ビタミンには疾患の治療のためのクスリ、という側面があるということを知っておくとよいでしょう。

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