著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任、薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

クスリによる“アナフィラキシー”は抗菌薬や造影剤の注射で起こりやすい

公開日: 更新日:

 若い時には造影剤を使った検査をする機会はあまりありませんが、高齢になると使ったことがあるという方もいらっしゃるでしょう。また、それによってじんましんなどのアレルギー症状が出て、お薬手帳などに「〇〇系造影剤禁」と記載されている方もいらっしゃると思います。

 こういったクスリによるアナフィラキシーショックの怖いところは、1回目はもちろん、2回目、3回目も問題がなかったのに、4回目で起こる場合があるといった感じで、いつどんなタイミングで起こるのか予測がつかない点です。私は以前、同じ抗菌薬の10回目の投与時にアナフィラキシーショックを起こした例を経験しています。

 そのため、多くの医療機関では抗菌薬を点滴で投与するときに看護師が最初の10~15分間は異変がないかどうか付きっきりで観察しています。クスリによるアナフィラキシーショックは10分以内に起こることがほとんどだからです。造影剤は検査中に投与するものなので、必然的に医療スタッフが付きっきりになります。

 クスリによるアナフィラキシーショックの場合、前回紹介したエピネフリンの自己注射キットは使いません。なぜなら、万が一、アナフィラキシーショックが起こったとしても、すぐに医療者が対処できるからです。ただ、どういったクスリが原因になるかわかりませんし、どういったタイミングで起こるかもわかりません。もし入院中で注射薬を投与した際に少しでも体の異変を感じた場合には、遠慮なくすぐに医療スタッフまでお申し出ください。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA構想外の藤浪晋太郎を拾いそうな「意外な2球団」 “瀕死の剛腕”にはこれだけの魅力

  2. 2

    水前寺清子(4)気をつけていることといったら、「自分の心と違うことは言わない」ぐらいかな

  3. 3

    伊原陵人の女性トラブル報道と関係が? 阪神の若手有望株を巡る“不可解な塩漬け”

  4. 4

    DeNA藤浪晋太郎はたった1勝なのになぜ? 年俸「5000万→8000万円」大幅増のタネ明かし

  5. 5

    トランプ大統領がハシゴ外し! 高市首相“押しかけ外交”の赤っ恥…「中国は大戦時の同盟国」発言で面目丸潰れ

  1. 6

    藤島ジュリー景子氏「復権の宴」と、「死ぬほど悔しい」と今もむせび泣くジャニー喜多川氏性加害被害者の肉声

  2. 7

    『ペイパーバック・ライター』60年前の日本との実力差を感じる凝った機材セッティング

  3. 8

    錦野旦さん(1)勝新太郎さんに言われた「まねぶ」、ゴルフでもそれが大事だと思っています

  4. 9

    デカすぎた“ゾンビたばこショック”の余波…広島は左右エース&4番がそろってFA流出危機

  5. 10

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ