著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

水原一平氏がドジャース解雇…アメリカの若い世代をむしばむ「スポーツ賭博依存症」

公開日: 更新日:

 ではなぜそんなスポーツ賭博が、多くの州で合法的に行われるようになったのでしょうか? 最大の理由は税収です。例えば今年2月に行われたNFLの決勝戦スーパーボウルでは、賭け金のトータルが230億ドルに上ったと伝えられているほどです。

 そのためCMでもセレブを登用し、過去のネガティブなイメージを払拭しようとしているのがわかります。

 しかし注意してほしいのは、そのCMの最後には必ず、ギャンブル依存の問題を抱えている人が救済を求めるための電話番号が明示されていることです。ホットラインに電話する人の数は、スポーツ賭博合法化以降4倍になったという数字があるほどです。

 またニューヨークのお隣ニュージャージー州では、18歳から24歳の3分の1が何らかの形でオンラインギャンブルをしており、この数字は2017年の4倍。その多くが男性です。また2割が依存症などになりやすいリスクを抱えているといいます。

 スポーツ賭博はAIのおかげで試合結果だけでなく、ピッチングなど一回一回のプレーにも賭けられるようになっています。賭けるかどうかの判断が瞬時に必要なゲーム性の高さにより、さらに依存する人が増えるのではないかと、専門家は警告しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも