糖尿病の人は「心房細動」に気をつけろ…脳梗塞や心不全を招く

公開日: 更新日:

「心房細動は心臓の中にある血液を出し入れする部屋のひとつである心房が、通常の4~10倍小刻みに震えることをいい、動悸や息苦しさやめまいなどの症状に加え、心臓のポンプ機能が衰弱した状態である心不全や脳梗塞を引き起こす原因となります」

 心房細動は発作の持続時間によって発作性(数時間~数日)、持続性(1週間以上)、慢性に分かれ、放っておくと症状が進行して脳梗塞や心不全の発症リスクが高くなる。心房細動が続くと心房内で血液がよどんで血栓ができて、それが心臓から飛び出して体のあちこちの動脈を塞いでしまう。

「とくに怖いのは脳の血管を詰まらせる脳梗塞で、心原性脳梗塞と呼ばれるこのタイプの脳梗塞は、太い血管を詰まらせることが多いため重篤になりやすく、結果的に四肢麻痺や言語障害などの重度の後遺症が残ったり、死亡する割合が高いとされています」

■予防のために毎日「脈」を測る

 ある70代の男性は胸の苦しさを感じたり、動悸に襲われたため、辛院長が診断し、循環器の専門医に確認してもらったところ、心房細動が見つかった。この男性は糖尿病歴20年だったという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々