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荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

白内障手術…単焦点にするか、多焦点レンズにするか

公開日: 更新日:

 夜間の光の見え方である「ハロー・グレア現象」を感じる人もいます。

「ハロー現象」は、夜間の光の周りにリング状のもやがかかったように見える現象のこと。「グレア現象」は夜間の光全体がにじんで見える現象です。単焦点レンズでも起きる場合がありますが、多焦点レンズを入れた患者さんの方が多く感じておられるように思います。

 また、白内障以外の目の病気がある人には、多焦点レンズは適用になりません。

 手術の流れを紹介しましょう。手術の時には単焦点・多焦点レンズは小さく折り畳まれ、2.5ミリ程度の切開創から眼内に挿入。現在は縫合の必要もなく、合併症のとても少ない手術となりました。白内障手術は世界で最も行われている外科手術なのです。

 手術時間は正味15分程度。両方の目に手術が必要な場合も、片目ずつ行うことがほとんどです。片方の目の手術を行ってから、もう片方の目の手術までは1週間ぐらい空けることが多いですね。

 手術後は大きな眼帯をしてもらいますので、車の運転はできません。おひとりでの電車移動もお勧めしていません。付き添いの方に来ていただくか、難しいようであれば近くのホテルに宿泊されることを提案しています。片目なので転んだり、ぶつかったりしやすいからです。

 手術の翌日にクリニックに診察に来ていただき、問題がなければ透明で前が見える眼帯に変更します。透明眼帯なら、おひとりでの電車やバス移動は問題ありません。

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