いまハイパーサーミア療法が注目される理由…臨床試験によるエビデンス

公開日: 更新日:

 日本では1975年に京大教授が当時の文部省がん特別研究でハイパーサーミアを取り上げ、研究班を組織。1983年に治療器の開発に成功し、翌年に日本最初のハイパーサーミア治療器として厚生省の認可を得た。

 その後、さまざまな加熱治療器が開発され、臨床で使われるようになったという。

「1980年代後半から1990年代前半にハイパーサーミア療法は盛んに行われました。公的保険の対象となったこともあり、がんの標準療法のひとつになるとの期待も高まったのです。しかし、治療に時間と人手がかかること、治療器の高精度化が進まなかったことなどから徐々に下火になってしまった。しかし、その後もさまざまな医療機関から著効例の症例報告や臨床試験でエビデンスが蓄積されたこと、さらにはがん治療に関する各診療科の先生方の協力もあり、ハイパーサーミア診療ガイドラインが昨年3月に発売されたことなどから、ハイパーサーミア療法が世間に認知され、がんの標準治療のひとつとして確立する機運が盛り上がっているのです」 (つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    U18高校代表19人の全進路が判明!プロ志望は7人、投手3人は中大に内定、横浜高の4人は?

  2. 2

    「時代に挑んだ男」加納典明(43)500人斬り伝説「いざ…という時に相手マネジャー乱入、窓から飛び降り逃走した」

  3. 3

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  4. 4

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  5. 5

    《浜辺美波がどけよ》日テレ「24時間テレビ」永瀬廉が国技館に現れたのは番組終盤でモヤモヤの声

  1. 6

    沖縄尚学・末吉良丞の「直メジャー」実現へ米スカウトが虎視眈々…U18W杯きょう開幕

  2. 7

    世界陸上復活でも「やっぱりウザい」織田裕二と今田美桜スカスカコメントの絶妙バランス

  3. 8

    「24時間テレビ」大成功で日テレが背負った十字架…来年のチャリティーランナー人選が難航

  4. 9

    15年前に“茶髪&へそピアス”で話題だった美人陸上選手は39歳、2児のママ…「誹謗中傷もあって病んだことも」

  5. 10

    日本ハム新庄監督は来季続投する?球団周辺から聞こえた「意味深」な声