運動習慣による“天然のコルセット”で施術後は順調に回復

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 改めて診察すると、主病名は椎間板ヘルニアで、副病名は椎間板変性症という結果となりました。そしてこの腰の痛みは、もともと持っている痛みであり、治療する部分ではない可能性、さらには治療効果は限定的であり80%程度であることを説明した上で、椎間板セルゲル法を1カ所に実施しました。

 幸いにも早くも1週間後には効果が表れたようで、治療したその日には痛みを訴えていた箇所が全体的に軽くなったとのことでした。そしてその改善の状況は月日を追うごとに良くなり、3カ月後には「順調です!」という喜びの報告をいただける結果となったのでした。

 引き続き水中ウオーキングは積極的に行っているとのこと。腰痛予防の観点から筋力の維持とそのための運動は重要であり、腹筋や背筋は“天然のコルセット”であると、この方を通じて改めて確信したのでした。

 特に水中ウオーキングはお勧めです。通常のウオーキングに比べ、水中のため浮力があり、足や腰に負担が少ない上に、短時間で運動量をしっかり確保できるためです。

 しばらくして電話で連絡を差し上げたところ、ご本人はあいにく外出中。しかし奥さまから、変わりなく活動的に過ごされている様子を伺ったのでした。

(ILC国際腰痛クリニック東京・簑輪忠明院長)

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