夏に気になる足のニオイ…徹底的に対策したい

公開日: 更新日:

 本格的な夏が到来した。汗ばむ季節になると気になるのがニオイだ。とりわけ靴を脱いだときのモワッと漂う悪臭に悩む人も少なくない。何か対策法はあるのか? 「あつた皮ふ科・美容皮膚科クリニック」院長の佐々木良輔氏に聞いた。

「足裏は体の中でも汗腺が多く存在し、1日にコップ1杯分の汗をかくといわれています。汗自体には臭いはありませんが、靴や靴下をはき続けて足が蒸れると皮膚の常在菌が繁殖し、角質を分解する過程で『イソ吉草酸』と呼ばれる物質を発生させます。これが悪臭の原因です」

 イソ吉草酸は、納豆のような臭いが特徴で、国が定めた悪臭防止法で特定悪臭物質の規制対象とされている。研究によると、イソ吉草酸を東京ドームの中心にたった1滴垂らすだけで、ドーム中に悪臭が充満するほどの拡散力を持つというから驚きだ。

「通気性が悪く足が密閉される革靴やヒールは、汗を吸収しづらく常に蒸れた状態になります。一見、通気性が良いと思われるサンダルも、汗をかいたまま歩き続けるとサンダルの底やゴムの部分に足が密着してベタベタになりやすい。とりわけ、足に異常な量の汗をかく『足蹠多汗症』の場合、一年中足が湿った状態が続き、イソ吉草酸を発生させやすいので要注意です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」