整形外科医が教える体メンテナンス(1)変わってきた「慢性腰痛」の治療法

公開日: 更新日:

「元となる病気を治すことが最優先なのは言うまでもありませんが、実は、腰痛でもっとも多いのが、検査しても原因がはっきりしない『非特異的腰痛』なのです」(冲永医師=以下同)

 このタイプの腰痛は、痛みの持続期間で2種類に分けられ、痛みが1カ月以内のものを急性腰痛といい、ぎっくり腰はこれに含まれます。痛みが3カ月以上のものが慢性腰痛です。

「急性腰痛は鎮痛薬やリハビリといった従来の治療を行いますが、慢性腰痛は最近、治療法が変わってきています。というのも、痛みが長く続く原因の一つが痛みを感じる脳の神経の変化にあることがわかってきたからです」

 そのため、従来の治療以外に、脳神経に作用する薬などを使い、とくに重症の場合は心療内科、精神科と協力して治療を行うようになってきたそうです。治療の進歩で長引く腰痛から解放される人も増えています。

「慢性腰痛の患者さんには、痛くなるのが怖くて体をあまり動かさない人が多い。それが筋肉や神経、さらには体全体の衰弱につながり、やがてささいなことで痛みを感じるようになる。こういった悪循環が起こることもあるのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも