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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【鶏ハツ】弱った「心」の働きを補い心臓トラブルの改善につながる

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 ただし、心の弱りは心臓病に至らなくても動悸、息切れ、胸痛といった症状を引き起こすとともに、「精神面」にも大きく影響を与えます。中医学では心は意識や思考、感情などの精神活動もつかさどる臓器と考えます。脳の働きは心との関係が深いとされているため、心が弱ると不安感、落ち込みやすい、無気力といったトラブルが現れるのです。ですから、心を養うことは、精神面から現れる心臓のトラブルの改善につながるのです。

 心の働きを高めるためにおすすめの食材は鶏ハツ(心臓)。中医学の考え方では「同物同治」といって、身体の弱りは同じ臓器で補うとよい、としています。鶏ハツ=心臓は、弱った心の働きを補う効果が高いのです。不眠、うつ、不安感、落ち込みの改善にも役立ちます。ほかに血を補う働きもあり、貧血、めまい、立ちくらみにもよく、脳機能を高める働きもあります。

 鶏ハツの心臓神経症改善効果を高めるには、同じく心の働きを高めるレンコン、卵、ブドウなどを組み合わせるとよいでしょう。

■鶏ハツ高齢薬膳レシピ

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