著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

パソコン作業は開始30分で集中力が下がり始める…前後で5分休憩がベター

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 先ほど、鋼の肉体を持っていたとしても集中力は続かないと説明しました。その理由は、集中力を支えている基盤は、脳のワーキングメモリーによるからです。ワーキングメモリーは、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶・処理する前頭前野の働きですが、集中力は情報の保持と処理を効果的に行うために必要とされます。そのため、ワーキングメモリーがパンクすると、集中力も続かなくなってしまうというわけです。

 ということは、ワーキングメモリーを鍛えることができれば、集中力も向上するのでは? と考えられるわけですが、Nバック課題と呼ばれる認知トレーニングを行うことで、多少なりとも効果があるといわれています。

 Nバック課題は、一定の間隔で異なる文字が次々に表示される画面を見ながら、N個前に表示されたものと現在表示されている文字が一致している際に応答するというものです。例えば3個前と設定し、「A、B、C、A、U、Y、I、U」という無機質のアルファベットが表示された場合は、一致したAとUに応答するという具合です。


 Nバック課題は、現在スマホのアプリとしても存在し、気軽に楽しむことができます。効果に関してはさまざまな意見がありますが、「信じる者は救われる」ともいいますから、トライしてみる価値はあるかもしれませんよ。

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