黒ニンニクの成分「SAC」の効果…疲労研究のパイオニア「エビデンスあり」とお墨付き

公開日: 更新日:

 疲労を和らげ、回復を早めるには何が有効か? 渡辺氏らは疲労の度合いを客観的・主観的に計測する指標を多数開発し、ヒトでの臨床試験をはじめ疲労モデル動物を用いた効能試験も実施。一般的に疲労回復に良いといわれるものが、エビデンス(科学的根拠)をもって本当にそう言えるのか評価し、論文や一般書としても発表している。

 その「抗疲労効果のエビデンスあり」のお墨付きを得たものは何十種類にも及ぶ。その1つが、ニンニクを発酵させて作る黒ニンニクに多く含まれる「S-アリル-L-システイン(SAC)」だ。SACは抗酸化作用、抗炎症作用のほか、神経保護作用、肥満抑制・抗糖尿病作用などにも優れている。SACについて研究を行う日本大学薬学部薬理学研究室の小菅康弘教授は「SACの脳疲労感軽減効果はヒト試験でも証明されている。また慢性炎症は、酸化ストレスや小胞体ストレスに相互作用して増悪する負のスパイラルを引き起こすが、SACがそれを断ち切る可能性がある」と指摘。

■抗疲労は抗老化につながる

 渡辺氏が言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景