梅毒から身を守るにはどうすればいいのか…新規感染者が15年間で23倍に急増

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梅毒はトレポネーマという病原体が主に性的接触により口や性器などの粘膜から感染する病気です」

 感染約3週間で硬いいぼや手のひらや足の裏に発疹などが出る一方、痛みやかゆみなどがないことが多い。その後、症状は消えるが治ったわけではなく、30%くらいは数年から数十年して症状が現れ、放置すれば神経や心血管などに障害が起き死に至ることもある。

「梅毒急増の原因は複数あり、①口腔や肛門性交でも感染すること、症状が消えても治ったわけではないことなど、正しい梅毒知識がない②マッチングアプリなどにより性的パートナーを見つけやすくなった③風俗業界の競争激化で過激なサービスが増えた、などがいわれています」

 訪日外国人の急増との関係を指摘する向きもあるが、エビデンスはない。

「梅毒感染の多くは性風俗と関係していて、男性は感染者の40%以上、女性は3%以上に利用歴があり、性風俗の従事者は男性2%、女性は35%以上いることが報告されています。ただ、若い女性に急増しているのはコンドームをつけずにセックスするからだと思います。世間知らずで受け身の人が多く、コンドームなしでしたがる男性に押し切られてしまうのです」

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