梅毒から身を守るにはどうすればいいのか…新規感染者が15年間で23倍に急増

公開日: 更新日:

■特定の相手でも危ない

 実際、女性の新規感染者は、20~24歳、25~29歳、15~19歳の順で多い。背景には女性が全体的に性的に早熟化したからではないか、との意見もある。

 しかし、最新の「青少年の性行動調査」(主催・日本性教育協会)から必ずしもそうはいえないと尾上院長は言う。

「約6年ごとに、中、高、大学生のデートやキス、性交の経験率を調べているこの調査によると、いまの高校生は性交渉は面倒くさいと考えているようです。実際、高校生のデートやキスの経験率は過去3回の調査に比べて減少幅が大きく、女子高生のキス経験率は2005年の52.2%から2023年には27.5%に下がっています。新型コロナの流行や景気の悪化などに加え、不倫・セクハラへの批判もあり、若者の性行動の萎縮へとつながっているようです」

 では、なぜ奥手のはずの若い女性に梅毒が増えているのか?

「一部の性に積極的な若い女性と複数付き合う若い男性がすでに感染していて、そこから広がっている可能性があると思います。実際、性交体験のある高校生・中学生の男女比率は20年前を境に女子が男子を上回っているのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ