血圧は「下」にも気を付けたい…90以上は治療対象

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 下の血圧が高い=末梢血管に動脈硬化があるということは、食生活や喫煙など生活習慣に問題がある可能性が高い。加齢とともに動脈硬化が進んでいくと、太い血管の動脈硬化も生じやすくなり、上の血圧も上昇していく。

 こうしたリスクも考慮して、高血圧治療ガイドラインでは「収縮期高血圧と拡張期高血圧はそれぞれが独立したリスクである」とされている。つまり、下の血圧だけが高い状態でも、高血圧症と診断されるのだ。

「下の血圧が90㎜Hg以上であれば、上の血圧が130㎜Hg前後でも血圧を下げる治療を行います。下の血圧だけを下げる降圧薬はなく、生活習慣の改善を併せる方が有効です。食塩の摂取量を減らしたり、カリウムを多く含む野菜を意識して摂取するといった食事をする。糖分を控えて血糖値を上げない。運動療法と食事療法で肥満を解消する。飲酒量を控え禁煙するなどを心掛けてもらいます。降圧薬を使用する場合は、末梢血管も拡張するカルシウム拮抗薬を中心に使うのが一般的です」

 血圧は、上も下も両方に注意したい。

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