長引く「しゃっくり」に潜む病魔…2日以上続いたら要注意

公開日: 更新日:

 良性のしゃっくりは、食事やお酒の食べすぎ飲みすぎ、炭酸飲料水、呑気症(無意識に空気をのみ込んでしまう病気)などにより胃が膨れるか、冷たいシャワーを浴びたり水風呂に入ったり、熱いか冷たい食べ物や飲み物により胃の周辺の温度が急激に変化したり、急激な興奮や感情的なストレスなどによって現れる。

脳梗塞がんが隠れている可能性も

「胃には脳につながる迷走神経が多数走っているため、これら胃への刺激はしゃっくりにつながるのです。多くの人はしゃっくりを軽く考えがちですが、長引くタイプの持続性、難治性のしゃっくりは、病気や薬が原因の場合もあり注意が必要です。しゃっくりは鼻と喉の境にある咽頭神経などになんらかの刺激が加わり、その信号が吃逆反射の中心である延髄に伝わり、横隔神経や迷走神経を介して横隔膜や声帯に指示されることで発生します。ここで言う刺激は、横隔神経などでの炎症や腫瘍、あるいは肺、胃、食道、膵臓など横隔膜などの周辺の炎症や腫瘍などが考えられます。そのため、長引くしゃっくりには、心膜炎、心筋梗塞肺炎、肺気腫、気管支炎、食道炎、逆流性食道炎、胃がん膵がんなどの病気が隠れている可能性があります。また、延髄の周辺、つまり脳内で問題が起こっている場合もあります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」