著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【高カカオチョコレート】血圧を下げ、糖尿病リスクを抑える

公開日: 更新日:

 高カカオチョコレートは、カカオ分70%以上の製品を指します。1990年代にカカオポリフェノールの健康効果が注目されたことで、各チョコレートメーカーがカカオ含有量の高い製品の開発に着手しました。しかし当初は市場の関心が低く、長期間低迷していたそうです。

 それから次第に注目を集め、現在では、多くのメーカーが高カカオチョコレートを製造・販売しており、健康志向の高まりとともに市場は拡大を続けています。さて、そんな高カカオチョコレート、さまざまな研究がなされています。

 愛知学院大学の研究では、45~69歳の347人を対象に、カカオポリフェノールを多く含むチョコレート(カカオ分72%)を1日25グラム、4週間摂取してもらった結果、収縮期血圧と拡張期血圧の両方が有意に低下し、特に高血圧傾向のある人ほど顕著な効果が見られています。

 また、ハーバード大学の研究では、約19万人を対象に30年以上にわたり追跡調査を行っているのですが、週に5回以上ダークチョコレートを摂取する人は、摂取しない人に比べて2型糖尿病の発症リスクが21%低いことが報告されています。

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