「テロメア」の保護には栄養素をバランス良く腹八分目の食事を

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「『しっかり食事している』と主張される高齢者の患者さんの中には、身体が必要としている栄養素、ミネラルが不足しているケースがあります。タンパク質が不足すると、子供では成育不良となり、大人では体重が減少し、組織や臓器の機能が低下します。ビタミンやミネラルも必要量はわずかですが、不足すると夜盲症(ビタミンA)、くる病や骨軟化症(ビタミンD)、壊血病(ビタミンC)、味覚障害(亜鉛)、貧血(鉄)などの欠乏症を引き起こします」

 逆に栄養過剰になれば別の病気を引き起こす。

「肝臓はアミノ酸を分解してアンモニアを生成します。肝機能が低下している人がタンパク質を過剰摂取すれば、肝臓に負担をかける可能性があります。また、腸内でタンパク質を分解する際に出るガスなどが腸内環境を変化させ、間接的に肝臓に機能障害を起こす恐れもあるのです」

 そもそも人を含めた動物は飢えとの闘いの歴史だった。そのため食物不足に対応した仕組みが身体に備わっている。しかし、いまのような栄養過剰の状態は想定外の異常事態で、それに対応した仕組みはほとんどない。「腹八分目」とは、特にエネルギーの過剰摂取を抑えるための工夫だ。

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