著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

愛犬との絆がもたらす健康効果…愛着が強いほど散歩の頻度が高い

公開日: 更新日:

 犬を飼育することは、飼い主の健康状態に良い影響をもたらす可能性が報告されています。その理由として、犬を散歩させることが適度な運動習慣の形成に役立っている可能性が挙げられます。しかし、犬を飼育しているからといって、必ずしも運動量が増えるわけではありません。実際、犬の飼い主の約20%は、定期的に運動をする習慣がないという研究結果も報告されています。

 そのような中、犬に対する飼い主の愛着および運動量の関係性を調査した研究論文が、科学誌の「プロスワン」に2024年11月27日付で掲載されました。

 この研究は、日本のペットフード協会が実施したオンライン調査の結果を解析したものです。20~79歳で犬を飼育している1041人(平均52.5歳、女性57.5%)が対象となりました。

 研究の参加者に対して、飼い犬に対する愛着度が調査され、愛着の度合いは6~24点で評価(点数が高いほど愛着が強い)されました。さらに、犬を散歩させる頻度について調査を行い、愛着度と散歩頻度の関連性などが分析されています。なお、犬の散歩頻度は1日2回以上、1日1~2回、週3~7回、週3回以下の4カテゴリーに分類されました。

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