「高齢者の運転」どこまで許容する? 同乗して確かめる機会を持つ
返納すれば身分証明書として使える運転経歴証明書が交付されたり、地域で使える割引制度などもあるが、魅力的な内容とは言い難い。採算が取れずバスが減便されていく地方では、車の運転ができない=ひきこもり状態になる心配もある。かといって、運転を続けさせ事故を起こせば大変なことになる……。
高齢者の免許証返納はかなり深刻かつデリケートな問題だ。その地方ならではの特殊な事情、親の希望、家族としての不安をまずはじっくり話し合う機会を持つこと。そして実際にどのような運転をしているのか、同乗して確かめる機会を必ず持つべきだ。
ポイントは運転中の安全確認、操作のスムーズさ、アクセルやブレーキの使い方。車や車庫周辺にこすった跡がないかなど。よくわからない場合は頻繁に運転している実家周辺の友人に同乗してもらい判断してもらう手もある。
事情を考えずやみくもに返納を強要するアプローチは避けたい。