著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

「高齢者の運転」どこまで許容する? 同乗して確かめる機会を持つ

公開日: 更新日:

 返納すれば身分証明書として使える運転経歴証明書が交付されたり、地域で使える割引制度などもあるが、魅力的な内容とは言い難い。採算が取れずバスが減便されていく地方では、車の運転ができない=ひきこもり状態になる心配もある。かといって、運転を続けさせ事故を起こせば大変なことになる……。

 高齢者の免許証返納はかなり深刻かつデリケートな問題だ。その地方ならではの特殊な事情、親の希望、家族としての不安をまずはじっくり話し合う機会を持つこと。そして実際にどのような運転をしているのか、同乗して確かめる機会を必ず持つべきだ。

 ポイントは運転中の安全確認、操作のスムーズさ、アクセルやブレーキの使い方。車や車庫周辺にこすった跡がないかなど。よくわからない場合は頻繁に運転している実家周辺の友人に同乗してもらい判断してもらう手もある。

 事情を考えずやみくもに返納を強要するアプローチは避けたい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  1. 6

    フジテレビ「不適切会合」出席の福山雅治が連発した下ネタとそのルーツ…引退した中居正広氏とは“同根”

  2. 7

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  3. 8

    清原果耶は“格上げ女優”の本領発揮ならず…「初恋DOGs」で浮き彫りになったミスキャスト

  4. 9

    選管議論で総裁選前倒しでも「石破おろし」ならず? 自民党内に漂い始めた“厭戦ムード”の謎解き

  5. 10

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます