「セルフ・コンパッション=自分への思いやり」がアメリカで注目される理由
セルフ・コンパッションを提唱する第一人者、心理学者のクリスティン・ネフ博士によれば、セルフ・コンパッションはストレスへの耐性を高めることがわかっています。実際に135人の大学生を対象にした実験で、1日20秒手を胸に当てて「今この瞬間、どうしたら自分を好きになれるだろう」という問いかけを1ヶ月間続けたところ、ストレスが軽減されたという報告もあります。
そしてこの姿勢は、自分自身への優しさにとどまらず、他者への共感や寛容さにもつながることも明らかになっています。過酷な競争と不寛容が渦巻く社会で、まずは自分に優しくすることから始めようという動きが支持者されるのは、当然かもしれません。