著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

熊田曜子さんが受診を投稿…子宮頚がんは2段構えの検査で発見率ほぼ100%

公開日: 更新日:

 細胞診も組織診も、月経終了後数日して受けると痛みが少ないといいます。原則、局所麻酔は不要ですが、過去に痛みが強かったりした方は希望すれば軽い局所麻酔も可能です。

 熊田さんは採取した組織の悪性度を調べ、その結果によって治療方針を立てます。その後はともかく、これからの子宮頚がん検診はもっとハードルが低くなるのが確実です。

 前述したように原因はHPV感染で、世界的にはまずHPV感染の有無を調べるHPV検査をするのが主流です。多くは陰性ですから、5年後に再度HPV検査を行います。

 HPV検査の世界的潮流は自己採取で、痛みも恥ずかしさもありません。陽性なら細胞診を行い、それも陽性だと熊田さんが受けたような組織診になります。日本でも一部の自治体では、30歳以上を対象に医師が行うHPV検査が受けられます。それが陽性の場合の細胞診では、新たに採取することはなく、最初の検体を保存しておき、それを使いますから、検査は1回のみ。組織診が陰性の場合は翌年もHPV検査を行い、それが陰性なら、次は4年後になります。

 細胞診のみのがん発見率は7割ほどですが、この2段構えだと100%近い。欧米で2段構えが主流なのはそのためです。日本で2段構えのHPV検査を行うのは横浜くらいですが、今後は広がると思います。

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