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中川健一峠研究家

1948年、東京生まれ。峠研究家。国学院大学法学部卒。建築・土木資材メーカー「岡部」㈱入社後、1級建築士などの国家資格を取得。08年から峠巡りを始め、10年間で全国2954峠を踏破し、「全国2954峠を歩く」(内外出版社)を上梓。8月に3000峠越えを達成した。

宮崎市が4月から助成のHPVワクチン…男性こそ接種が必要な感染率の高さ

公開日: 更新日:

 宮崎市は4月から男性のHPVワクチン接種費用を全額助成することを打ち出しています。全国的に男性向けの助成が広がる中、九州では初めてです。今回は、このワクチンについて紹介しましょう。

 HPVはヒトパピローマウイルスの略称で、性交渉で媒介されます。感染すると、女性は子宮頚がんや膣がん、男性は陰茎がんや尖圭コンジローマ、男女共通で中咽頭がんや肛門がんにかかりやすくなることが知られています。子宮頚がんの原因として、男性読者の皆さんもご存じかもしれませんが、男女ともにワクチンが有効なウイルスです。

 WHOによると、HPVワクチンは世界142カ国で公費接種の対象になっています。米豪加英など59カ国は男性も接種対象ですから、宮崎市の取り組みは世界的には当然の流れです。しかし日本では、副反応に関する誤った情報の影響などで女性も男性も、あまり接種が進んでいないのが残念なところ。

 米国やブラジル、メキシコの調査によると、男性18~70歳の感染率は6~7割ほど。米国の調査では、女性18~59歳の感染率は3~6割ほどでした。実は、感染率は男性の方が高い傾向が見て取れます。

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