著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

失敗したときに重要なのは「リフレクション」…何を学んだかを見つめ直す

公開日: 更新日:

 従来は、失敗に対するアプローチとして、目標設定や監視といった手段が一般的でしたが、この結果を鑑みるに、失敗を前提とした、失敗への向き合い方をマネジメントすることも有効的であることが示されたといえます。上司からのメッセージとして、「失敗は成長のチャンス」と伝えるだけで、部下は失敗しても仕事のモチベーションを失わずに、自主的に挑戦し続ける可能性が高くなるというわけです。

 また、失敗を省みるときに大切な姿勢は、「リフレクション(内省)」という考え方を持つことです。リフレクションは、結果がどうであれ、経験したこと自体に価値があると考え、そこから何を学んだかを見つめ直す、前向きな力となります。失敗から目をそらさずに正面から受け止めることで、私たちも組織も、大きく成長することができるのです。単に反省するだけでは、効果的ではないのです。

「反省」はネガティブな感情を伴うため、心理的安全性が低い状態では、人はほとんど学ばないといわれています。一方、「リフレクション」は、結果ではなく経験に焦点を当てる考え方です。仮に失敗しても、「経験したことで必ず賢くなっている」ととらえることで、次に生かそうというポジティブな姿勢が生まれます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃