(1)自覚がないから大丈夫…は間違い 脂肪肝が引き起こす怖い病気

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脂肪肝は肥満を招き、やがて肝硬変から肝臓がんへと進行します。しかし、怖いのはそれだけではありません。肝臓は呼吸に欠かせない横隔膜や食べ物の消化・吸収に欠かせない胃や十二指腸に挟まれた場所にあり、多くの血液を含んでいます。その肝臓に余分な脂肪が付着すると、横隔膜の動きを圧迫して呼吸が浅くなり、炎症が発生する。それが全身の炎症を増幅させ、睡眠時無呼吸症候群を重症化させる恐れがあるのです」

 脂肪肝により肝機能が低下して中性脂肪やコレステロールが増加すると、全身の血管壁にプラークが形成され、血流が悪化。動脈硬化や高血圧などを引き起こし、血管病を発症しやすくなる。

「血管病とは、具体的には脳卒中脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)、心筋梗塞、不整脈、腎臓病などのことです。また、脂肪肝が進行すれば、糖を含めた栄養素の代謝機能低下が起きるため糖の制御が不可能になる。肝臓に糖があふれて血液中に放出され、高血糖状態が続き糖尿病が進行します。高血糖状態は認知機能も低下させます。九州大学などの研究グループは、糖尿病診断の有無にかかわらず、高血糖やインスリン分泌能が低下した状態では記憶の形成に関係する海馬の体積が縮小すると報告しています」

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