(3)補聴器のニーズが高まって周辺技術も進化している
もともとAirPods Pro2には、イヤホン難聴を防ぐために大音量を抑制したり、音楽の使用時間や音量をiPhoneで確認できたりする“耳の健康を守る機能”が備わっていました。今回のヒアリング補助機能は、その延長線上にある進化版といえます。
耳鼻科医の中には「軽度の加齢性難聴ならAirPods Pro2の装用を勧める」という意見もあります。ただしバッテリーの持続時間が最大6時間と短いこと、日本での機能がまだ限定的であることから、現時点では補聴器の完全な代替には至っていません。
それでも、こうした補聴器周辺技術の進化によって、補聴器を使うハードルが下がることが大いに期待されます。 =つづく