もし災害に襲われ一時避難となったら…深刻な高齢者のトイレ問題
疲れ切っているのであまり動かない。長い時間座り込んだり寝転んでいることで体力がどんどん落ちてくる。それまで介護を必要としなかった人でも、数日の避難所暮らしで寝たきりリスクが高まってしまう。
とくに問題視されるのが前出のトイレ問題だ。仮に数が基準を上回っていても地方では和式が多く残り、足腰の弱った高齢者は困り果ててしまう。しかも夜間は薄暗く足元もおぼつかないため、トイレに行く回数を極力減らそうと水分補給を遠慮してしまう。結果、水分不足からエコノミークラス症候群を発症する確率が増す。
それを避けるために、避難所は長居をする場所でないこと。一刻も早く退所できるよう子供たちが情報を集め、手を貸すことを心掛けたい。なお、避難前からある程度の介護が必要だった人は、一般避難所での生活は困難なので「福祉避難所」へ誘導されることがある。そのあたりの流れや知識も子供たちはしっかり把握しておきたい。詳しくは次回ご紹介する。