避難所の必需品「段ボールベッド」は災害関連死につながる睡眠不足を防ぐ

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 関東大震災が起きた9月1日は防災の日。今年は、8月8日の宮崎県での震度6弱の地震を受けて、気象庁が「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表。台風10号の列島直撃などがあったことから、例年以上に防災意識が高まっている。

 万一に備えて非常食や飲み水を確保している人もいるだろうが、見落としがちなのは睡眠だ。睡眠不足はさまざまな慢性疾患の原因になることが知られているが、被災した場合、日本では避難所となる体育館などの床に直接寝る雑魚寝スタイルが一般的で、十分な睡眠が確保できない状況におかれる。

 弘邦医院の林雅之院長が言う。

「被災地では床の冷気で低体温症になったり、睡眠中にウイルスなどが付着した粉塵を吸い込むことで呼吸器疾患になったり、体圧分散がなされず安眠が確保できなかったり、エコノミー症候群など災害関連死につながる健康被害の原因となる可能性が指摘されています」

 高齢者の中には床で寝ている間に廃用症候群が進み、寝たきりになってしまう場合もあるともいわれている。

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