著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

親のおむつを選ぶうえで知っておくべきこと…親の気持ちを理解する

公開日: 更新日:

 高齢の親から「パンツを買ってきてくれ」と頼まれたら、あなたは何を確認するだろう。サイズと好みの形、あとは色柄あたり? とりあえずはければいいよね的な感覚で選ぶことだろう。

 では、おむつだったらどうするか。実はこれがとてつもなく難しい。普通のパンツはデリケート部分の保護や衛生、吸汗、通気などを意識しつつも、排泄時に都度「脱ぐ」ことが前提にしているのに対し、おむつは「はいたまま」まで想定しなければならない。

 その上で、歩けるか、座ることができるか、寝たままなのか、自分でおむつを脱ぎ着できるのか。お腹回りや太もものサイズ、どのくらいの頻度で交換できるのか、などを考慮する必要がある。

「おむつなんてどれも同じ。普通の体形だからMサイズでいいじゃない」などと安易な考えで用意すると、そのまま排泄した時に股周辺から漏れてしまい、上着やベッドまで汚してしまう可能性が高い。必要に迫られたら、大手メーカーのホームページなどで「おむつの選び方」を検索することをまず勧めたい。

 病院や介護施設などで担当者と接する機会があれば、皮膚・排泄ケア認定看護師(日本看護協会)やおむつフィッター(むつき庵)などの有資格者がいるかどうかも確かめたい。的確なアドバイスを受けることができるだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった