薬の値段が安くなる「バイオシミラー」って何だ?
原部長は理解しやすいよう、ラーメン屋に例えて説明しているという。
ラーメン屋のスープは毎日100%同じものではない。
本店であっても日々多少のブレがあり、しかし一定のブレ幅の中でレシピ管理されているので安心して食べられる。免許皆伝された支店でも同じ。
本店と同じ一定のブレ幅の中での味であり、本店と同じ味として安心して食べられる。“本店”が先発のバイオ医薬品で、“支店”がバイオシミラーだ。
「バイオシミラーを使う患者さん側の大きなメリットとしては、薬の値段が先発薬に比べて安くなることです。基本的に3割ほど安くなります」
今年8月に予定されていた1カ月当たりの高額療養費自己負担上限額引き上げは見送られたが、政府は秋までに再検討する方針は崩していない。もし引き上げられたら……。そんな時もバイオシミラーが心強い存在になるだろう。また、少子高齢化などで医療費が圧迫されているが、バイオシミラーを使えば医療費の低減につながる。