度重なる「血圧」の治療目標引き下げと「降圧剤」の売り上げの関係を調べて見たら
ところが15年度から23年度にかけて、この数字は30億回/年でほぼ一定です。つまりマジメな患者の人数は、ほとんど変化していないということであり、そのことは、高血圧で定期的に受診している患者数もほとんど一定であることを、強く示唆しています。
2019年度から降圧剤の使用量が回復傾向にあるのは、もともとマジメな患者に対して、同じくマジメな医師たちが、厳密に処方するようになったから、とも解釈できます。あるいは逆に見れば、基準値や目標値を厳しくしたところで、受診しない人は受診しません。血圧を気にしている人は、こういう事実も踏まえて、自分が降圧剤にどう向き合うかを決めるといいでしょう。