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下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

末期がんの85歳男性「死ぬ思いでお惣菜を買ってきて、お粥をなんとか食べたけど…」

公開日: 更新日:

 さっそくご自宅に伺って診察をすると、足のむくみが強く、弾性包帯を巻いていました。独歩は難しくなり、食事の量も減っている様子です。

「家でご飯、食べられていますか?」(私)

「200メートルくらい歩いて、死ぬ思いでお総菜買ってきて、あとはお粥。それをなんとか食べたけど、昨日の朝はそれなりに体調は良かった。でも午後3時くらいからまた足に来ちゃって。今日は布団の中では元気だったけど……。ヘルパーさんが来たけど、ガシガシ背中さすられて、やめろって言ったんだよ」(本人)

「家で生活するのが厳しくなってきています。施設に行くという手もあります。そこなら食事も用意してもらえるし、看護師さんもいますよ」(私)

「でも、それだと引っ越さないといけないね。荷物もいっぱいあるし、引っ越しはしたくない」(本人)

「このままご飯が食べられないと、どんどん弱っていってしまうと思いますよ」(私)

「3カ月くらいどこかに入れないかな。食事ができてないから弱ってると思ってる。じゃないと、いい薬もらっても良くならないよ」(本人)

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