著者のコラム一覧
栗原毅栗原クリニック東京・日本橋院長

栗原クリニック東京・日本橋院長。東京女子医科大学教授、慶応義塾大学大学院教授を歴任、2008年から現職。「血液サラサラ」の提唱者のひとりで、著書に「決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ」(宝島社)、「1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法」(日本文芸社)などがある。

脂肪肝の半分が10年後に発症…「糖尿病は肝臓病」と言われるワケ

公開日: 更新日:

 私は、以前から脂肪肝を放置していると、約10年後には糖尿病を発症することが多いと考えています。「糖尿病は肝臓病」といえるほど、両者の関係は親密なのです。実際、脂肪肝と糖尿病の方々には、食べ方に共通する特徴があります。「早食い」です。これはきわめて大切なキーワードであるのですが、意外にも理解されていません。

■誰でもすぐできる予防・治療法

 私たちが「お腹いっぱいになった!」と感じるのは、食事をして糖質が小腸から吸収され、ブドウ糖が血液中に増え、それを脳にある満腹中枢が感知するからです。通常、満腹中枢が刺激されて満腹感を感じるのは、食事を開始してからおおよそ20分後です。ところが、早食いの人はまたたく間に食べてしまうために、満腹信号が発せられる前に大量に食べ物を胃袋に取り込んでしまい、食べ過ぎになりがちです。脂肪肝・糖尿病の予防や治療のためには、まず早食いを改めることが重要になります。

 私は常々、脂肪肝・糖尿病の方々に時間をかけてよく噛むようにお話ししているのですが、長続きしません。そこでより具体的に「一口食べたら31回噛みなさい」と指導しています。一般的には、30回噛むようにといいますが、「とどめの1回」までしっかり噛むようにと、31回を推奨しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」