「攻めのリハ看護」10項目とは(1)12時間の日中完全離床が基盤
一方、リハ訓練中はSpO2を90%以上に管理することで安全な訓練が可能になります。重症コロナ感染症後肺炎でECMO(体外式膜型人工肺)を導入し、気管切開と経鼻経管栄養で入院した全介助の41歳の男性患者さんは、こうした管理の下で実施した攻めのリハ治療で完全回復し、復職しました。
「循環管理」は、急性期虚血性心疾患では診断と治療を優先します。慢性期心不全では管理が重要で、EF(心臓が1回の拍動で送り出す血液の割合)は55~75%が正常域で、30%以下が重症とされます。2021年には、「The New England Journal of Medicine(NEJM)」で、急性期心不全に対するリハ治療は身体機能を有意に改善すると報告されています。
当院にはEF10%程度の重症心不全患者さんに対するリハ治療の依頼が集まります。通常の心不全リハ訓練において、運動負荷量が多くなると心不全は必ず増悪します。新規開発された心不全治療薬を使用しても同様です。そのため、当院ではβブロッカーで心拍数を60程度に管理することが基本で、リハ負荷量をつらくない程度に調整することで心不全の増悪は予防できています。


















