(3)たった一晩でも睡眠不足で男性ホルモンは激減する

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「注射の効果は2週間から1カ月ほど持続します。継続することで、LOH症候群の質問票であるAMSスコアの点数も下がっていき、QOLが向上していきます。倦怠感や疲労感などの症状がなくなれば、運動をしようという気持ちが湧いてくるでしょう。筋力アップで、症状がより改善します」

 大阪大学のデータでは、メタボリックシンドロームでテストステロンが低い男性にテストステロン補充療法を行ったところ、60週ほどで体重が落ち、お腹が細くなり、収縮血圧が下がった。また、筋肉量、筋力、骨密度が上昇し、コレステロールやインスリン感受性、健康の改善が見られたという複数の研究報告もある。

 なお、男性ホルモンであるテストステロンの補充療法となると、前立腺がんのリスク向上が心配されるが、それはほぼ完全に否定されつつある。テストステロン補充療法の臨床試験のメタ解析(※)では、テストステロン補充療法とプラセボ(偽薬)群とで前立腺がんが発見される有害事象の頻度は変わらない。興味深いことにテストステロン値が低い人では悪性度が高い前立腺がんを高頻度に経験するとの結果が出ている。  =つづく

※研究の手法。過去に行われた複数の研究の結果を統計学的に分析して、総合的な指標を出すこと。

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