著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

緑内障(2)初期~中期なら「レーザー治療」の選択肢あり

公開日: 更新日:

 レーザー照射時はベッドに横たわらずに、眼科の診察台に顎をのせて顔を固定してから行うことがほとんど。人によりますが照射時は少し「チクッ」とする感覚を覚える方もいます。もちろん照射前には点眼麻酔を用います。健康保険適用ですから、3割負担で片目約3万円前後となっています。治療後の制約はなく、帰宅してからの洗顔や入浴も問題ありません。

 SLTレーザー治療後の数年間は眼圧が安定するという人が多く、点眼薬は使用しなくていい人がほとんど。その後の定期検診で「眼圧がまた上昇してきている」と診断された場合は、何度でも治療を受けることが可能です。

「初期から中期に適している」と前述しましたが、SLTレーザー治療は、緑内障と診断されたら早いうちに治療を受けると、より効果が高いとされています。最近アメリカなどでは、点眼薬治療をスタートする前の初期治療としてこのレーザー治療を受ける人が多くなっています。

 緑内障治療の点眼薬で副作用が出た人や、毎日の点眼を忘れてしまうという方に特に向いた治療となります。ただし、この治療には適さない人もいて、「閉塞隅角緑内障」と診断された場合は目の構造上の問題でレーザー照射ができません。また、この治療は悪くなった視力や欠損した視野を改善するものではありません。眼圧を下げることを目的とした治療となります。

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