死にたいといわれたらどうすればいい?(1)「自殺を口にする人は死なない」は本当か

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■過去の自殺企画歴が重要

 また、WHO(世界保健機関)がまとめた資料に基づけば、自殺リスクは、「保険医療システムへのアクセス問題」「社会的・地域的要因」「人間関係の問題」「個人的要因」に分けられるという。

「個人的要因で特に重要なのは、過去の自殺企図歴です。これは将来の自殺の最も予測力の高い因子であり、自殺リスクを評価する際に必ず確認すべき事項です。そのほか、失業や経済的損失、孤立・孤独感、今の状況は永遠に変わらないという絶望感、慢性疼痛、自殺の家族歴などが重要因子となります」

 うつ病、アルコール使用障害・統合失調症などの精神疾患も重要だ。

 1993年12月までの3年間に自殺で都内の大学病院救命センターに搬送された事例を分析した研究では、89%が自殺時に何らかの精神障害の診断がつく状態だったと報告されている。これは当時の外国のデータとも一致していて、このうち半数以上に受診歴があり、多くが自殺実行の2~3カ月以内に受診していたことがわかっている。

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