(1)男性不妊の4割が関係…GW期間中に「精索静脈瘤」を治したい
陰嚢や鼠径部に痛みや違和感が出る場合もある。膨らんだ静脈が神経を押したり、低酸素になったりするからで、痛みの多くは鈍痛だが鋭い痛みや拍動性の痛みを訴えることもある。血流が偏ることで片方の精巣が十分成長せず、精巣の左右差が生じやすいこともわかっている。
「治療は、精巣静脈が逆流しないように精巣静脈を縛る結紮手術が基本です。手術後に87%近く、精液の改善が見られたとの報告があります。女性に不妊要素がなければ、30%以上で自然妊娠が可能との報告もあることから、男性不妊治療にとって重要な手術とされています」
とはいえ、結婚の予定のない10代に必要なのか?
「体がある程度出来上がっていれば、メリットは大きいと考えます。私は小学5年生に手術したこともあります。精索静脈瘤は精巣の温度上昇や血流悪化により精子の質を下げます。10代は精巣がまだ発達中のため、早期に血流を改善できれば精巣機能の低下を防ぎやすい。一部の研究で若いうちに治療した方が精子の数や運動率の改善につながるとの報告もあります」
精索静脈瘤のある側(主に左)の精巣が小さくなる精巣萎縮は10代によく見られるが、手術で血流が改善すると、萎縮が止まったり、回復することもある。重だるさや痛みを感じる人は手術で慢性的な不快感が解消し、部活や日常生活が楽になるケースも多い。
「ただし、精巣の痛みのすべての原因が精索静脈瘤とは限りません。症状が軽ければ経過観察で十分です。手術は再発もあるので、経験の豊富な泌尿器科医に相談することが大切です」 =つづく


















