(2)家庭内に侵入した「梅毒」…主役は20代女性
2022年:36件
2023年:44件
2024年:41件
2025年:26件
2026年:24件
となっており、23年から26年にかけてはほぼ半減した。一方、同性間感染は14件、7件、15件、8件、10件と変動幅は小さい。
年齢を見ると、23年の20代患者は26件で最多を記録している。
これらの数字を並べると、東京都では23年前後に20代女性を巻き込む異性間感染の流行が起きていた可能性が見えてくる。そして、その延長線上に妊婦梅毒の急増があったと考えられる。
妊婦梅毒は「特別な人」の感染ではない。妊娠を望む女性、結婚している女性、パートナーと家庭を築いている女性の感染である。だからこそ、妊婦梅毒の増加は社会に大きな衝撃を与えた。
梅毒は家庭に侵入したのか。性感染症専門医療機関である「プライベートケアクリニック東京」名誉院長の尾上泰彦医師が言う。
「23年の妊婦梅毒383人という数字は、残念ながらその問いに対して『はい』と答えざるを得ない現実でした。しかしその一方で、今年は東京都の第21週の女性患者数は23年同期の33件から12件まで減少しています。もし、梅毒減少のトレンドが全国に広がっているならば、家庭に侵入した梅毒も後退を始めた可能性があると言えるのではないでしょうか」
ここ数年の国や自治体、医療機関、マスコミを挙げての梅毒防止キャンペーンは梅毒の家庭内侵入を入り口で阻止し、拡大を防ぐのに成功したのだろうか? それを確認するには今後公表される妊婦梅毒統計を待つ必要がある。=つづく




















