著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

大人の斜視(2)第二の老眼「サギングアイ症候群」

公開日: 更新日:

 サギングアイ症候群が厄介なのは、「自分は違う」と思っている人が多く、何の対策も講じていないことです。斜視は一般的に見た目でわかりやすいのですが、サギングアイ症候群は、そうとは限りません。ぱっと見た感じでは、両側の目がまっすぐ正面を向いているからです。それが年齢を重ねるにつれ、徐々に違う方向を向いていくようになります。進行が緩やかであるため、本人はもちろん、周囲の人も気がつきません。

 しかし、見た目は「両側の目が同じ方向を向いている」であっても、左右の目で見る映像はズレています。微妙な差であっても体はダメージを受け、「ピントが合わない」「ぼやける」「二重に見える」「距離をつかみにくい」といった見えづらさが出てきます。「老眼が進んだ/老眼鏡が合わなくなってきた」といって来院した人を調べると、実はサギングアイ症候群だったというケースもあります。

 頭痛肩こり、めまい、眼精疲労、目の奥の痛みといった不定愁訴も、サギングアイ症候群でよくある症状です。見えづらさを調整しようと無意識に目、首、肩、顔などに力を入れているので、疲労がたまりやすくなるからです。

 要注意なのは、転倒や交通事故のリスクが高まる点です。見えづらいため、ちょっとした段差でも転びやすくなるのです。年のせいと思い込んでいる人もいますが、見え方をよくすれば、転倒リスクを下げられるかもしれません。

【連載】一生見える目をつくる

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相の「反社会性パーソナリティー」を精神科医が懸念…海外メディアもG7での“虚勢”をさらし上げ

  2. 2

    ドラ1候補の沖縄尚学・末吉良丞“まだ治らない左ヒジ”に日米スカウトやきもき…夏の甲子園沖縄県予選きょう23日開幕

  3. 3

    注目の集中審議で高市首相が“錯乱答弁”連発…「中傷動画」「サナエトークン」野党質問を圧殺し被害者ヅラ

  4. 4

    ドジャース指揮官は真美子夫人に言及も…2児の父となった大谷翔平に「心配のタネ」

  5. 5

    ロッキーズ菅野智之にトレード浮上! Dバックス、パドレス入りで打倒ドジャースの急先鋒になるか

  1. 6

    森保J次戦のスウェーデンを徹底予想! 相手FW陣迎える3バックは誰が? なでしこ初代監督が挙げるキーマン

  2. 7

    長尾謙杜は熱愛報道に謝罪も「問題児」扱いで“STARTO社出世レース”からドロップアウト

  3. 8

    高市内閣支持率下落の必然…衆院選の公約「消費税ゼロ」反故にする裏で進める“ゲリマンダー政治”の闇

  4. 9

    巨人橋上監督代行が見せたシビアな顔 「坂本勇人を使ったら、浦田が使えなくなっちゃう」

  5. 10

    維新の念願「都構想」は絶望的…足元見た高市首相が吉村代表に“諦めろ”と引導渡す