(1)夜間に多発する大型犬の「胃捻転」は発症6時間がポイント

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「多くの場合、『夕食後に吐きたくても吐けないような様子が続いて心配』という理由で来院します。ワンちゃんは非常に苦しそうな状態で運ばれてきます。お腹がパンパンに張り、落ち着かず、よだれを垂らし、呼吸も荒い。レントゲンなどの検査を行い、胃捻転と診断がつけば、すぐにねじれた胃を整復し、固定する手術に進みます。経験上、発症から6時間を超えると重症度が増す印象があるので、まさに一刻の猶予も許されない状況です。正確な診断と治療、そして飼い主への簡潔で分かりやすい説明が求められます」(唐津院長)

 手術は4~5人のチームで行い、多くの場合は3~4日間の入院が必要となる。不思議なことに、この胃捻転は夜間に発症するケースが多いとされる。

「夜間は副交感神経が優位になり、胃腸の動きが変化することが関係していると言われていますが、詳しいメカニズムはまだ分かっていません。ただ統計的に胃捻転は夜間に来院することが圧倒的に多く、昼間の動物病院ではなかなか経験することのない病気です」

 夜間に発症し、朝まで様子を見ると手遅れになる可能性もある上、昼間の動物病院に駆け込んでも、経験が少なく対応が難しい施設もあるという。

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