(7)懲罰の長期隔離に絶望…強制医療で良くなるとは思えない
<9月8日看護カルテ>
4:00 天井ライト外枠にジャージーのズボンをかけ、縊首しているのを発見する
息子の自死の原因は何だったのか。医療百科事典「MSDマニュアル」に「統合失調症による自殺の多くは、直面する現実的な問題に追い詰められて起こる」とある。何が息子を追い詰めたのか。
息子の日記と弁護士への手紙を読み、開業医(耳鼻咽喉科)の父親は、息子の言うことが正しいと初めて気が付いた。それまでは知人の精神科病院長らから「今は良い薬があるから、専門医に任せておけ」と言われその通りにしてきた。それが間違いだったと気が付いた。
懲罰的ともいえる長期隔離と大量の薬を強制し、息子を絶望の淵に落とした。これが医療といえるのか?
(和田明美/ジャーナリスト)
◇ ◇ ◇
▼8割「入院はつらく悔しい」 日本弁護士連合会が2020年、精神科病院に入院経験のある1040人に行った調査では、入院中に悲しい・つらい・悔しい体験をしたことがあると回答したのは8割。最も悲しい・つらい・悔しい体験は、外出制限・隔離室5割、薬の副作用・長期入院4割、身体拘束・侮辱・面会・通信制限3割。屈辱、恐怖、絶望を訴えた人が極めて多かった。



















