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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

東野圭吾さんは68歳で他界…大腸がんは毎年の検便と3年ごとの内視鏡検査で予防する

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 胃のポリープが悪性化することはまずありませんが、大腸のポリープは“がんの芽”といえるため早期切除が肝心。3年ごとの内視鏡検査は、そのためです。

 大腸がんは生活習慣病的な側面もあり、喫煙、飲酒、肥満などはリスク増加に作用。食事では、加工肉の摂取、野菜・果物の不足などがよくありません。一方、運動はリスクを下げ、全粒穀類や食物繊維、乳製品などは大腸がんのリスク低下につながります。

 つまり、大腸がんにとっては、脱メタボの生活習慣がプラスに働くのです。私はアルコールを好みますが、喫煙はせず、運動を毎日行い、食事は野菜や果物をなるべく取るようにし、飲酒のマイナスを打ち消すよう努めています。

 いろいろ工夫しても進行がんで見つかることもありますが、大腸がんは肝臓や肺に転移しても、それが少数なら手術で完治することが珍しくありません。そのひとりが、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんです。鳥越さんは2005年に大腸がんのステージ4を公表後、肺や肝臓への転移を手術や抗がん剤などで克服。いまも元気にされています。私もこれまで鳥越さんのような患者さんを何人も診てきました。

 大腸がんは、がんの中では期待がもてるがんでもありますが、その都度適切な対応が大切です。東野さんのご冥福をお祈りします。

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