著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

integrity=「徳」が重視される外国の病院…日本と違って腹にためない

公開日: 更新日:

 とにかく政府のやることです。安全性など望むべくもありません。私なら核の汚物が埋められている地域には近づくのも躊躇してしまいます。だれも近づかない、アンドレイ・タルコフスキーのSF映画に出てくる「ゾーン」のような廃屋が、かえって好事家に魅力的な地域になってしまうかもしれません。

 地域の住民は首長さんも含めて大変です。政府の結果ありきの調査を「神聖にして侵すべからず」として受け入れるか? 20億円で反対住民の声に耳を塞ぐのが正しいのか、迫られることになるのでしょう。

「仲間を売る」ことが、どれほど重罪かを後世に記した短編小説があります。

 あの「カルメン」の原作者、プロスペル・メリメの「マテオ・ファルコーネ」です。

 短編なのですぐ読めます。19世紀のコルシカ島の人々の価値観が描写されています。生きていて、どういう行動が正しいのか、迷う事態に出くわすこともあるでしょう。そんなとき、結局、その判断が「自分の利益を優先しているのか否か」を人は判定するのだと思います。映画や小説などいろいろ見たり読んだりしていると、その絶対的価値観は貫かれていると思います。

【連載】医療のミカタ 医療のフシギ

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    趣里「大空港」視聴率好調も評価は伸び悩み…父・水谷豊「相棒」後継への期待と“日本的な弱点”

  2. 2

    2026年夏の甲子園は「不作」を通り越して“凶作”…プロスカウトが指摘する異変の原因

  3. 3

    ヤンキースの「横浜・織田翔希獲得プラン」をスッパ抜く! キーマンに挙がる“日本人実業家”の名前

  4. 4

    夏の甲子園投手 プロ注目の4人をスカウト「ガチ評価」最注目の横浜・織田翔希には“意見”割れる

  5. 5

    スマスロ『L戦国乙女5』は前評判での「覇権台」が裏目に…ユーザーの厳しい意見に今後のホールの対応は?

  1. 6

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 7

    佐藤輝明「三冠王」なら年俸いくら? メジャー流出阻止へ阪神が用意する破格の条件

  3. 8

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  4. 9

    働かない高市首相がお盆休み満喫…4日間「終日公邸」おこもり、いよいよ剥がれる“鉄の女”のメッキ

  5. 10

    消費税政局なんてありゃしない 誰も高市早苗を引きずり降ろせない歯がゆさと暗澹