(5)睡眠中に脳は“大掃除”される…グリンパティック系の正体

公開日: 更新日:

 興味深いのは、この掃除機能が最も活発になるのが深いノンレム睡眠中であることだ。深い眠りでは神経細胞がゆっくりと同期して活動する「徐波睡眠」が現れ、神経細胞の周囲にある細胞間隙が覚醒時より広がる。その結果、脳脊髄液が脳内を効率よく循環し、老廃物の回収能力が高まる。睡眠は脳を休ませる時間であると同時に、脳を洗浄する時間でもあるのである。

「2024年には、この現象の理解をさらに深める研究が『Nature』誌に掲載されました。深い睡眠中にみられる神経活動そのものが、脳脊髄液の流れを生み出し、グリンパティック系を駆動していることが示されたのです」

 つまり、眠っているだけでは十分ではなく、「質の高い深い睡眠」があって初めて脳の掃除は効率よく行われることが分かってきた。さらに感覚刺激によって脳のガンマ波活動を高めることで、アミロイドβの排出が促進される可能性も報告され、認知症予防への応用が期待されている。

■ノンレム睡眠が重要な理由

 では昼寝でも同じ効果が得られるのだろうか。短時間の昼寝は集中力や記憶力を回復させることが知られている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    サンド伊達レギュラー14本…40~50代の芸人に仕事集中、「リスク分散」しなかった各局のダメージ度

  2. 2

    「24時間マラソン」満身創痍の星野真里が完走も…募金額46%減&ゴール直前の乱入騒動に非難の嵐

  3. 3

    24時間マラソン完走後にSNSで“陰謀論”が拡散 星野真里に上がった「車移動説」のお粗末

  4. 4

    巨人が“ゾンビたばこ騒動”の広島から狙う「投打のFA2選手」 6年ぶりダブル獲りに現実味

  5. 5

    巨人・阿部前監督「9月復帰」情報の真偽…読売グループ内には同情論も、懸案は…?

  1. 6

    「24時間テレビ」出演者ギャラ、視聴率目当ての偽善、CM荒稼ぎ…毎年非難ゴウゴウの“内実”に迫る

  2. 7

    山本美月は九州の女子校で偏差値トップ「筑紫女学園」から明大農学部へ 祖父も生物教師の“リケジョ”

  3. 8

    北島三郎(4)「毎日が目標です。後ろへは戻れない」 地元・八王子のイベントで生涯現役宣言

  4. 9

    沖縄自民に“下地ショック”の余波…注目の県知事選で古謝陣営が「進次郎の奇跡」待望も不発は必至

  5. 10

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ