(2)「血圧」が高い…命の危機と不安になる必要はない
たしかに、血圧は高いよりも、正常値とされる範囲内のほうが病気の発症リスクは抑えられます。血圧が高いと心臓が鼓動するたび血管に強い圧力がかかります。長期間圧力がかかり続けると動脈硬化が早く進み、心臓、脳、腎臓など深刻な病気の発症につながる可能性がアップします。
とはいえ、高血圧の基準値に突入したからすぐに発症するというわけではありません。血管の状態は徐々に悪くなり、長年かけて動脈硬化が進みます。血管の弾力が失われ、血管の壁が厚くなり、血液の通り道が狭くなる、血管の壁が破れてしまう、細くなった血管に脂の塊が詰まる……という状態が少しずつ起き、あるとき突然、決定的な事態が起こってしまう、というわけです。
では、どれくらいの年月で発症するのか。それは運としかいえません。将来、起きるかもしれない高血圧によるリスクを少しでも減らしたいなら、食事や生活習慣を見直して、血圧を下げる薬を飲みましょう。でも、ストイックなまでに健康に気をつけていて、なおかつ血圧も含めて健康診断の結果がオールAでも、脳や血管の病気にならないとは限りません。反対に、高血圧だからと、すぐに治療をしなければ命がなくなるというわけでもありません。


















