「小さな善意」は周囲も巻き込む…気持ちの良い空間をつくり出す
倒れている自転車に差し掛かる直前で、「通行人の目の前で仕掛け人が空き缶を落とし、自分で拾い上げる姿を見せる」というマナーを守る姿を見せて観察したところ、なんと約34~35%の人が自転車を起こしたというのです。この数字は、きれいな場所で自転車を起こす割合を大きく上回っていました。
そして最後に、仕掛け人が自転車のハンドルに下げていた袋からオレンジを路上にぶちまけ、拾うのに困っているフリをした際に通りかかった通行人(167人)は手伝ってくれるのかという、まるでドッキリ番組のような仕掛けで検証しました。
すると、きれいな歩道では40%の人が手伝い、先のように「通行人の近くで、別の仕掛け人が空き缶を落として自分で拾う姿を見せた」ケースでは、64%の人が手伝ってくれたといいます。
さらに面白いのは、通行人の近くで、住人のフリをした仕掛け人が、ほうきで路上のごみを掃除している横を通らせたケースでは、82%の人がオレンジを拾うことを手伝ったという点です。空き缶を拾う以上に他人のためになる行動を見せるほど、手伝う人は段階的に増えたというわけです。


















