今や家並みの出費に…一生涯のスマホ関連費用は“1000万円”
今や現代人の日常必需品となったスマホ。菅官房長官が通信会社に対して強く値下げを促しているが、私たちは生涯でいったい、いくらスマホに使うのだろうか。
NTT系列のモバイル社会研究所の2017年の調査によると、中学1年生の約8割がスマホを所有している。中学1年生の13歳にスマホを持ち始め、85歳まで使うとすると、72年間スマホ料金を払うことになる。大手キャリアーを利用している場合、かけ放題とデータ20ギガバイトのプランで、月々9000円程度。生涯の通信料は、9000円×12カ月×72年=777万6000円となる。
さらに、スマホの端末代も必要だ。毎年買い替える人もいるが、長めに見積もったとして4年に1回のペースで買い替えるとすると、生涯で18台のスマホを使うことになる。
スマホ1台の料金をiPhoneのスタンダード機種を目安として8万円とすると、生涯のスマホ端末代は、8万円×18台で144万円だ。
(生涯の通信料金777万6000円+同スマホ本体代144万円)×消費税8%=995万3280円。通信料金とスマホ本体代を合わせると、1人当たり約1000万円となる。
この金額には、修理代、保険料、解約料、アクセサリー代などは含まれていないため、実際はもっと多く使うことになる人もいる。家、保険や自動車と並んで大きな出費になるスマホ代。政府の働きかけと、通信会社の企業努力に期待しつつ、個々人も節約を意識していきたい。