話をするとネガティブに感じられる人、そうでない人…「脳の使い方」の圧倒的な違い

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「愛」と「憎しみ」を同時に感じている

 心の天気とその影響について理解するため、感情を制御するハードウェアに目を向けてみよう。

 まず質問に答えてほしい。あなたは日々、感情を抱いているだろうか? もちろん、「イエス」に決まっている。厳密にいうと、私たちの脳には、2つの感情のシステムがある。まったく異なる2つのシステムが、私たちの感情を制御しているのだ。

 1つはポジティブな感情のシステム。もう1つはネガティブな感情のシステムだ。

とはいえ、身体は1つしかない。

 1つの感情を体験しているように思えても、実際にはこの2つのシステムから送りだされた感情がミックスしたものを体験している。まったく異なる味が混ざり合って甘酸っぱいソースができあがるように。そう、愛と憎しみを同時に感じるときのように。つまり、ポジティブな感情のシステムからのシグナルと、ネガティブな感情のシステムからのシグナルを同時に受け取っているのだ。

 日々私たちが抱く感情は、この2つの感情のシステムが生みだしたものだ。

◼️「左脳が活発」なら気分が上がる

 この別々の感情のシステムについて、1970年代半ばから研究を続けて、知られざる事実を明らかにしたのがウィスコンシン大学マディソン校のリチャード・J・デビッドソンだ。

 デビッドソンは、まったくの偶然から、神経学者のグイド・ガイノッティが1972年に発表した論文を読んだ。その論文には、右脳か左脳に損傷のある患者が、感情面でどんな影響を受けたかが記されていた。具体的には、損傷のある部位に応じて病的に笑う、あるいは泣くといった症状が見られたのだ。

 これに興味を持ったデビッドソンは、もっと詳しく調べることにした。それは脳の活動と感情の関係を、脳波記録法(EEG)で調べたはじめての実験となり、のちに彼はその成果を論文で発表した。

 実験の結果、デビッドソンは、左半球の前頭葉がポジティブな感情を制御していると特定し、ここが損傷を受けるとうつ病になる可能性があると説いた。実験中、被験者がポジティブな感情や笑いを誘う映像を観たときに、脳の左前頭部が活性化したという。

 ようするに、左脳が活性化すると人生がばら色に見え、他人の言動もポジティブに解釈するということだ。お日さまチャンネルに周波数が合って、まわりの何もかもをプラスに解釈するのだ。ちょうど太陽熱収集器ソーラーコレクターのように。

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