著者のコラム一覧
清水国明タレント

1950年、福井県生まれ。73年にフォークソングデュオ「あのねのね」で芸能界デビュー。2011年の東日本大震災以降、NPO法人「河口湖自然楽校」を拠点に被災地復興支援活動に積極的に関わっている。

揺れた瞬間「よしっ、ついに来た」と思える人の生存率は高い

公開日: 更新日:

①発災直後

 3月11日で東日本大震災から丸14年。いまだ当時の大混乱を覚えている人は多いはずだ。「地震大国」日本では、いつ大地震が起きてもおかしくない。どう備えればいいのか。あまたの被災地でボランティア活動をしてきたタレントの清水国明がサバイバル術を伝授。発災の「直後」「数時間後」「数日後」の3つの段階に分けて、命を守る対策を語ってもらう。第1回は「発災直後」だ。

 極端なことを言うかもしれないけど、ドドーッと揺れた瞬間に「やったー」「ついに来てくれた」と感じる人がいるとしたら、その人は生存率が高いと言えるでしょうね。逆に「いやー、来てしまった……」と、頭が真っ白になってしまう人は危ない。

 さらに、「どうせ起きても大したことないだろう」と甘く考えている人ほど、大地震に遭った時にショックで身がすくんで動けなくなってしまう。人間って、イヤなことを考え続けているとストレスですから、どうしても目をそらしがち。「大地震が起きてほしくない」という思いを、いつしか「起きても大したことない」に矮小化してしまうものです。

 だから、「来るならとっとと来い」という精神状態の方がいい。コストと手間暇かけてバッチリと備えれば、「これで大地震が来なかったら丸損じゃん」くらいに考えられる。自分の命を守るためには、こうした気構えでいることが大前提です。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも